今回の『対談!えびさわけいこが聞きました』は、
ご紹介いただいた文京区在住の会社員 伊藤良弘さんから、
住民の立場ならではのお話を伺いました。
えびさわ:文京区議会議員えびさわけいこ
伊藤さん:会社員 伊藤良弘さん
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治安の良さが文京区の魅力
えびさわ:生まれてから45年間、伊藤さんは文京区に住んでいらっしゃいますが、文京区の印象はどういう感じですか。まず良いところから教えていただけますか?
伊藤さん:長所は、まず治安がすごくいいところかなと思います。
えびさわ:ありがとうございます。文京区は実はすべての小学校に防犯カメラを設置していて、公園にも防犯カメラを付けるように進めているのですね。来年再来年辺りには全ての公園にも防犯カメラを付ける予定なんです。治安はすごくいいと思うのですが、残念なことに特殊詐欺もすごく多いのですよ。ご存知ですか?
伊藤さん:そうですね。富坂警察署からもいろいろと連絡もあります。
えびさわ:富坂警察の地区に住んでいらっしゃるのですね。
伊藤さん:そうです。特殊詐欺に気を付けるよう、警察署から注意されています。
えびさわ:なので、皆さんに特殊詐欺防止のための「自動通話録音機」の無償貸出しをしているのですが、去年は2000台ぐらい貸し出しました。ただそれでもまだ特殊詐欺がなかなか減らないので、何かいい案がないかなと思っています。やっぱり地域の繋がりですかね。
伊藤さん:治安はいいのですが、長く定住する方が少ないので横の連携がなかなか難しいですよね。なので、地域のイベントやお祭りなどには積極的に顔を出すなど、町内会があれば活動することはすごくいいことなんじゃないかなと。
子どもを取り巻く環境 コロナ禍のなかで
えびさわ:最近ではお祭りもコロナでなかなかできなくて、地域のつながりがさらに薄くなっているように感じます。伊藤さんはお子さんもいらっしゃるのですよね。学校の環境はどうですか。
伊藤さん:学校ではタブレットを支給してくれているので、ZOOM(ズーム)とかで授業を受けている子どもの様子を見かけますね。友達同士の遊び方が変わるかなと思ったのですが、そこまで大きく変わることはないですね。友達同士で約束して公園で遊んだりはしています。先ほどお話した治安の部分につながるのですが、親としては安心して場所が分かる範囲内で遊んでいることがすごく良かったかなと思っています。
えびさわ:ありがとうございます。何年生ですか。
伊藤さん:現在は4年生ですね。
えびさわ:タブレット重いとか言ってませんか。
伊藤さん:まさに今日、2学期がはじまって(対談日は9月2日)、久しぶりにカバンを持った時に、「ちょっと重い」って言ってましたね、そういえば。
えびさわ:最近、子どもにそのことをよく言われるのでどうなのかなと思って、聞いてみました。
伊藤さん:タブレットだけに話がいくと、問題点が一つだけあるかなと思うのは、あのケースがないんです。
えびさわ:「ケースがない」とは、具体的にお願いします。
伊藤さん:なので、独自に親が揃えてあげるのですが、どうしてもそこには個人差がある。もちろんそのままで持ってくる子どももいますが、壊したりしちゃうので、ケースに入れる子がほとんどです。その重さも含めて、ランドセルに入りづらいですよ。
えびさわ:よく言われます。
伊藤さん:そこら辺がちょっとした問題ですが。
えびさわ:タブレットと教科書の両方を持って行くのがすごく重いって苦情もあるので、早急に電子教科書っていうのも進めていかなきゃいけないなとは、課題として感じてはいます。しかし、そこに至るまでにいくつかのハードルがあって、なかなか議論も先に進みません。子どもたちのためにもってそういうのはすべてやってみたいなと思ってはおりますが。
子どもを取り巻く環境 放課後のすごしかた
えびさわ:そういえば、お子さんは4年生だと伺いましたが、育成室は卒業したのですね。
伊藤さん:そうですね、去年で卒業しました。水道育成室にいたのですが、すごく先生にも恵まれて。
えびさわ:良かったです。
伊藤さん:1年生から3年生までで卒園で、途中で抜けた子たちとも仲良くしていました。また、自分も地元なので、小さい時からそこには行き慣れている場所ですから、自分も行き慣れてる場所ですからすごく安心して、はい。
えびさわ:今育成室に入れない子たちがすごい多いのでそこが一つ文京区としては課題だなあと。子どもたちの放課後のあり方も、これから変えていかなければいけないと考えてはいるのですが。育成室をただ増やせばいいじゃなく何かもっと他の方法が、アフタースクールとかいう考え方もあるのでそういうことができたらいいなと、思っています。
伊藤さん:下の子が5歳なので、来年には1年生。まさに育成室をどうするかって話をしているところです。
えびさわ:そうですよね。育成室の施設が足りないので、学校から出て他の場所に行くのも、1年生がランドセルを背負って遠くまで行くのもどうなのかな、とすごく感じています。そして、学校の中で放課後を過ごせる仕組みを作っていきたいとは思っているのですが、ぜひその辺はどうしたらいいか、ご相談させてください。以前、他の自治体でアフタースクールを見学させていただいて、文京区でも何か似たようなことが出来たら、と考えています。
スポーツが活発にできる場所を
えびさわ:他に文京区の問題点はありますか?いいところでも悪いところでもいいのですが。
伊藤さん:そうですね……。学校のことだけで言えば、運動不足なのは子どもたちを見ても明らかなので。プールも2か所しかなくて(区全体で一般開放しているプールの数)、ようやく上の子が運よく入ったので良かったのですが、なかなかそういうスポーツがふだん活発にできる場所の土壌が少ないんです。
えびさわ:その件は、たくさんの方からお声を聞いております。区内には体育館も大きいのが2か所。他にスポーツセンターが1か所ありますが、できれば学校の体育館も開放したり、学校内のプールを上手に活用したり、大学さんにも協力していただいて文京区のすでにある資源をもっとうまく利用できたら、区民の方にもっと快適にスポーツをしてもらえるのかなと思うのですけど、その辺も考えていてどうですか?
伊藤さん:そうですね、ぜひお願いしたいと思います。
えびさわ:ありがとうございます。
伊藤さん:ちょっと調べると年齢制限があり、そのため子どもがスポーツクラブに入れないことも結構あるので、その点もお願いしたいと思います。
えびさわ:「スポーツを嫌いにならないでほしいな」って気持ちで、今、小学生に向けてかけっこクラブっていうのと体育塾をやらせていただいてるんですけど、スポーツが嫌いにならないでほしいなっと。私自身がバリバリの体育会系なのですごい思っていて、なので子ども達にこう体力スポーツをする場所をなんとか提供できたらいいなと思うので、文京区の子ども達は、東京都の平均でみると学力が圧倒的に高いんですよね。だけどスポーツはなぜか平均よりも低いのでこの辺の体力を上げていく文武両道の教育ができたらいいなと考えています。また、お話をぜひ聞かせて頂けますか?あと、何かありますか、「こんなところが変わってほしいな、文京区」みたいな。
伊藤さん:変わってほしいな、文京区……そうですねぇ。
えびさわ:結構満足しているのですね、45年住んでいて。これからも頑張って参りたいと思いますので、よろしくお願いします。
ライター 乙部 雅子
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