平成24年度 第3回定例議会報告

こんにちは、文京区のえびさわけいこです。

11月1日に森鴎外生誕150年を記念し、鴎外の旧居「観潮楼」の跡地(千駄木)に「文京区立森鴎外記念館」が開館しました。

開館最初の記念特別展では、「150年目の鴎外—観潮楼からはじまる—」と題し文京区が大切に保管してきた鴎外資料を中心に、鴎外の生涯と観潮楼での日々を展示いたします(2013年1月20日まで)。

みなさま是非いらしてください。

今回は、平成24年度第3定例議会の報告をさせて頂きます。

「消火用スタンドパイプの設置」について(防災)

区では、東日本大震災に伴う新たな課題や、東京都地域防災計画の修正等を踏まえ、「文京区地域防災計画」の修正を進めています。

この文京区地域防災計画修正において、消火栓に直結し放水する消火器具「スタンドパイプ」が12本分の補正予算で計上されました。地域活動センター等に配備する予定です。

スタンドパイプは、初期消火に大変有効とされています。
夏の防災訓練でもデモンストレーションが行われました。

根津地方や大塚地域木造密集地域での消火活動に期待がもてそうです。

「福祉と税のありかた(行政評価)」について(少子高齢化特別調査委員会)

本委員会では、早稲田大学の福島教授の講演を聞きました。(福島教授は、現在えびさわが早稲田大学院でお世話になっている方でもあります。)
少子高齢化が進む日本において、福祉制度のあり方は今後さらに問題となってくることと思います。

高福祉・高負担国家であるスウェーデンでは、「国民番号制度」が採用されており、個人の所得や収めて税金など情報が正しく把握されています。

えびさわは、行政の税金の使い道を住民の皆さんにきちんと伝えるとともに、個人の納税が正しくされているかなど税金の「透明化」が大切だと考えています。

「いじめ対策」について(文京)

滋賀県大津市の中学校で起きたいじめは大変悲しい事件でした。東京都教育委員会の指導で「いじめの実態把握のための緊急調査」を行い、その報告件数が報告されました。

文京区立の各小中学校の調査の結果、「今回の調査でいじめと認知した件数」は26件(小学校20件・中学校6件)です。さらにこの26件のうち、「所管の教育委員会にすでに報告している件数」はの6件(小学校1件・中学校5件)でした。

一方で、子供たちを対象に調査した「いじめの疑いがあると思われる件数」は109件(小学校93件・中学校16件)にのぼりました。これは、教育側のいじめに対する認識と、子供たちのいじめに対する認識に差があることを示していると思われます。文京区教育委員会では、「いじめ対策委員会」を開催、「いじめ政策指針」の策定や「いじめ対応マニュアル」の作成、また学校関係者への未然防止のあり方についての意識啓発を進めて行くとのことです。

えびさわは、一過性の対策ではなく、調査を継続させ、より正確な実態把握と的確なマニュアル策定を行っていってほしいと考えます。

「乳幼児ショートステイ事業」が11月から実施(文京)

文京区では、0歳〜就学前の児童を対象として、児童の保護者が出産や疾病等によって自宅での養育が困難になった場合、委託施設で宿泊を伴って短期間養育する「乳幼児ショートステイ」が11月から実施されることになりました。

これは今年度の第2定例議会で、えびさわが要望した内容が実現したものです。ただ、今回委託先となる場所は新宿区内の乳児院です。将来的には、文京区内の施設に委託出来たらと考えています。

今後もっと「乳幼児ショートステイ」施設が増え、区民のみなさまの子育て支援ができるように取り組んでいきたいと思います。

「高齢者に対するショートステイ整備」について(厚生)

平成26年、小石川5丁目に高齢者を対象とするショートステイの施設が開設されることとなりました。大変うれしい事です。開設に当たり、施設整備・運営を行う事業者を公募することが厚生委員会で報告されました。

11月より公募を開始し、平成25年度には事業者を決定する予定です。定員22名以上が利用できる個室の施設であること等が主な公募条件です。少子高齢化社会が進む文京区で、このような施設が1日でも早く完成することを願っています。

また、整備予定地は“石川啄木終焉の地”の隣接地です。施設内に石川啄木の顕彰コーナーや歌碑が設置される予定です。

「障害者虐待防止センターの開設」について(厚生)

この10月、障害者の虐待を防止し、障害をお持ちの方が自立した社会生活を営めるようシビックセンター内に「障害者虐待防止センター」が開設されました。

地域の障害福祉に関する機関と連携を取りながら、障害者に対する虐待の防止、虐待を受けた障害者に対する保護・自立のための措置、養護者に対する支援を進めていきます。

業務内容としては以下があげられます。

・障害者虐待に対する通報・届出の受理
・障害者や養護者に対する相談・指導・助言
・障害者虐待の防止等に関する広報・啓発

文京区が誰もが安心して暮らせる街になって欲しいです。

「介護予防における二次予防」について(厚生)

要支援・要介護状態になるおそれのある高齢者(=二次予防事業対象者)を把握するため、介護認定を受けていない65歳以上の高齢者を対象に「健康質問調査票(介護予防チェックリスト)」の調査が行われました。

調査結果、二次予防事業対象者は全体の26.8%(5,955人)でした。この調査には、今現在は介護が不要でも将来的に要介護とならないよう「介護予防プログラム」の参加推奨を促す目的もあります。

高齢者のみなさんが、明るく健やかに暮らしていけるよう、プログラムへの参加者が増えることを、えびさわは願っています。

「文京区墓地等の構造設備・管理基準」が改正(厚生)

墓地や納骨堂、火葬場の構造設備、および管理の基準・事前手続きについて改正がされました。

改正後は、墓地や納骨堂の設置場所について、現在墓地・納骨堂を設けている宗教法人の境内地(お寺等)、または現に墓地・納骨堂を設けている公益法人の敷地であることが条件となります。

区民の皆様の声を受け、早急に条例改定が行われました。

「第三次行財政改革推進計画」について(自治制度)

「第三次行財政改革推進計画」の主な取り組みのひとつとして受益者負担の適正化の考えを導入した使用料の見直しが報告されました。育成室の保育料は経過措置として、現在月額4000円→25年度5000円→26年度6000円→27年度7000円となります。

なお、3年後に見直しをし、新たな算定をすることとなります。

「平成25年度重点施策」について(総務区民)

平成25年度予算編成において重点的に推進すべき優先度の高い施策が重点施策として選定されました。
子育て支援施策、高齢者施策、新たな公共の担い手との協働による施策、災害対策など危機管理の強化につながる施策などが重点項目として選定されました。

現在、行政は議会に提案する前に、翌年度(4月からの)予算案をマスコミに発表しています。地方自治体は二元代表制です。議会と行政(区長)は、車の両輪です。
編成過程においても、もっと議会が関与すべきだと、えびさわは思っています。

今後は、予算委員会の日程を含め検討していくべきです。(えびさわが要望し、今年度から予算編成過程が、区のHPでは公開されることになりました。)

リンク

・平成24年第3回定例会会議録(文京区ウェブサイト)


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