ロボットを社会インフラへ(株式会社ZMP代表取締役 谷口 恒さん)

今回は、「ロボットを社会インフラへ」をテーマにさまざまな製品を開発している
株式会社ZMPの谷口恒さんからお話を伺いました。


えびさわ:文京区議会議員えびさわけいこ
谷口社長:株式会社ZMP代表取締役 谷口恒さん


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-文京区にあるロボットの会社

えびさわけいこ(以下 えびさわ):ZMP株式会社は文京区にある素晴らしい会社だと聞いたので、興味を持って伺いました。谷口社長の自己紹介と、この会社を作った理由を説明していただけますか。

株式会社ZMP代表取締役 谷口恒さん(以下 谷口社長):私はもともとエンジニアでしたが、インターネットに興味を持って、会社を辞めてネット事業を起こしました。アメリカの後追いだったインターネットのバブルが崩壊したときに日本の長所について考え、ものづくりやロボットが強みだと気付きました。それで、ロボットを使った楽しくて便利な社会を作りたいとの気持ちで、会社を設立しました。

えびさわ:宇多田ヒカルさんのプロモーションビデオにも出てきたロボットちゃんを製造されたそうですね。

谷口社長:2001年に「can you keep a secret」で共演させてもらった「PINO」ですね。この人型ロボットを事業化するために会社を作ったわけです。

えびさわ:それから本日に至るまで、「歩行速」ロボットまで開発されたと伺いましたが。

谷口社長人間が歩く時と同じ速度で移動するので「歩行速」という言葉を使っています。人を乗せて移動支援したり、食事を運んだり宅配をしたりする「歩行速」ロボットを開発しています。

-文京区にあるロボットの会社

えびさわ:皆さん、ロボット三兄弟を知っていますか?それぞれ 宅配のロボットの「DeliRo(デリロ)」。歩行速で人を楽に運んでくれる「RakuRo(ラクロ)」。パトロールをしてくれる「PATORO(パトロ)」。現在は各自治体で三兄弟のいろんな実験をしていると伺っているので、その実験の状況などを教えていただけますか?

谷口社長:2019年に警察庁の方に届出をだしたところ、「RakuRo」には人が乗っているから、電動車いすの延長だということで公道での許可がおりたのですね。それで、その年の10月から東京都中央区で住民向けのシェアリングサービスを始めました。これも実証実験を終えて事業として今も継続しています。10分300円、月額11,000で乗り放題の2つのサービスです。お客様はスマホアプリ「RakuRoシェア」をダウンロードしてからカードの登録をしていただくと、中央区のある範囲内を自由に自動運転で移動できます。

えびさわ自宅と病院間の送り迎えも、「RakuRo」でやっていただけると聞いたのですが。

谷口社長:いろんな使い方があって、最初は「高齢者が使ってくださるのかな」と思ったのですが、ちょうど新型コロナが流行りだして、年配の方が外出を控えるようになりました。最初の頃、ほとんどのお客様は小さな子どもでした。親御さんから面白そうだと聞いたので、乗られるところからスタートしました。

えびさわ:で、今どんな人たちが主に利用されるのですか?

谷口社長:今も子どもたちも面白いと思って下さいますが、怪我された方が病院との往復に使ったりするようになりました。最近は高齢者施設とも提携をしまして、その施設の入居者さんが病院や飲食店に行かれたり、荷物をロボットに乗せるために買い物に連れて行かれたりなど、そういうご利用をされております。

えびさわ:これから高齢者社会になっていく中で、絶対必要なものだと思います。乗り心地はどうですか?

谷口社長:非常に乗り心地はいいですよ。このロボットは運転をする必要がないので、椅子をゆったりとさせ、卵の中に人が包まれているようなデザインにしました。

-ロボットの表情の秘密 街にとけこむために

えびさわ:この三兄弟の顔も、社長が考えたという噂を聞きましたが。すごくかわいい顔ですね。

谷口社長:このデザインは自分で考えました。一般の人の前で仕事をするロボットは、工業デザインのようなものではなく、公共性も大事だと思いました。これまでにないタイプなので、コンセプトを他のデザイナーさんに伝えるのも難しい。それで、デザインの勉強をするために、東京藝術大学で学びました。

えびさわ:それで、わざわざ大学で学び直したのですね。

谷口社長:研究をして作った成果物が、この子たち(三兄弟の顔)です。

えびさわ:すごくかわいいデザインですよね。ペットっていう表現が良いかどうか分かりませんけど、一緒に生活できる感じの人間っぽい表情でいいなと思います。

谷口社長:特に目を重要なテーマにしました。最初は工業デザインでシンプルなロボットを、少し可愛らしく作っていたのですが。
会社の近くの細い道で、ロボットの実験をしていた時に、反対側から来る通行人の方が「邪魔をしちゃいけないな」って気を遣って、ちょっとよけたりされるのですよ。ロボットとはいえどもおすまし顔で通り過ぎるのは感じが良くないなと気づいたので、デザインを考え直しました。

えびさわ:文京区は意外と細い道が多いですものね。

谷口社長:その時に謙虚な姿勢を示さないと、「あの図々しい邪魔なロボット」だと覚えられて嫌われたらまずいのではと。また、ロボットの場合は目を付けることで、向かってくる通行人の方に自分はどちらに行くのかを意思表示できます

えびさわ:すごいですね。

谷口社長:アイコンタクトのためですよ。例えばながらスマホで歩いていると、人を見ていないのでぶつかったりすると危ないのと同じ状況なので、ロボットの進む方向が反対側の人に分かるように、目で意思を示したのですね。

えびさわ:これはそういう意味もあったのですね。

谷口社長:道を譲っていただいたときには、ニコッと笑顔でお礼をしたり。それから、実験をしていると興味を持った子どもたちがいっぱい寄ってくるのですね。道の前で子どもたちが立ちはだかった場合、追い払うようにブザーを鳴らすのもかわいそうなので、このロボットが段々と涙を流すように設計しました。

えびさわ:「どいて」って気持ちを表現しているのですね。

谷口社長:ロボットが涙を流した時に「今お仕事中だから、道をあけてくれませんか」と頼むと、子どもたちは素直にどいてくれます。街の中でけなげに働くロボットを作ろうと思って、表情を付けることで周りの人たちと円滑なコミュニケーションができるのですね。

えびさわ:すごいですね。「PATORO」はどうですか?パトロールをするから、時々怒った顔をしなければいけないのではないですか?

谷口社長:これらのロボットは全て、喜怒哀楽の表現を持っています

えびさわ:その喜怒哀楽は「PATORO」が自分で判断するのですか?

谷口社長:はい、そのとおりです。例えばパトロール中に乱暴なことをしようする不審者を見かけたら、ちょっと怒ってみせるとか。他の表現は別にあるのですが、細かいところを三段階に合わせてAIでその周りの様子を見ながら、喜怒哀楽の表現するわけですね。

えびさわ:社長の優しい気持ちがロボットに反映されている感じなのですね。

谷口社長:ロボットは街の中の新参者ですから、周囲の人に受け入れていただくためには、謙虚さがすごく大切だと思うのですね。

えびさわ:ぜひ、せっかく文京区にある会社ですので、一緒に何かできたらいいと思います。これからも情報交換しながら「優しい街づくり」のアイディアを教えて頂けたらと思うので、よろしくお願いします。

-空からのパトロールも

えびさわ:最近は、空の上から見守るロボットも開発していると伺いましたが。

谷口社長:ソニーとの合弁会社で、ドローンを使った「空飛ぶロボット」を開発しました。空から街の見回りをしたり、工事の建設、土木建築建設の経過を測量したり。空からの観察を含めて、立体的に町全体や世界全体を見守るソリューション・サービスを開始しようとしています。

えびさわ:これからも地震などいろんな災害があると予測されますが、現状をドローンで知ることもできるかなと思うので、そんなときにも相談ができたらいいのですが。

谷口社長:ドローンだけでも映らないところがありますので、地面をゆっくりと移動するロボットと連携して、なるべく細かくいろんな面が見えるようにすることが、災害の予知や予防のデータになります。とにかく多くのデータを集めて、異常を感知することが大切だと思いますね。

-未来のロボット事業 観光業にも進出?

えびさわ:これからもいろんなことがロボットで出来ると思いますが、谷口社長の考える未来のロボット事業はどんなものですか?

谷口社長現在、全国で十数カ所、実証実験から実用化に進められるところがあります。皆さんの目的はバラバラのように見えますが、大体共通するものがありますね。人の移動とか、買い物ができない人のこと、家にいながら物が届くなどですね。それから、街の中のパトロールや観光にも使われることがあります。

えびさわ観光でもロボットが使われるのですか?

谷口社長:隅田川で夏の夜景を楽しむツアーや、お花見ツアーがあります。特にお花見はすごく人気なのですよ。

えびさわ:誰がお客様を案内するのですか?

谷口社長:ロボットが案内をします。例えは家族であれば人数分の「RakuRo」に乗って、隊列走行しながら桜並木を観光しますが、大好評です

えびさわ:いいですね!足の悪い人や高齢者の方も安心です

谷口社長:それから去年は、姫路城をぐるっと一周する1,000円のツアーをしました。姫路城は自分で歩くのが意外と大変なのですよ、40分はかかるし坂もある。それをロボットに乗って移動すると、ラクな上に好きなところから写真も撮れます。城内がどうなっているか知りたければ、ゴーグルを覗くとARで様子が分ります。アイディア次第で、ロボットによって街を盛り上げていくこともできそうです。

えびさわ:文京区は坂だらけだから、とても良さそうな感じがしましたね。

谷口社長:だから今度は、お花見ツアーをぜひやりたいと思いますね。

えびさわ:ちょうど桜並木で有名な播磨坂もありますし。いいですね、楽しみがどんどん増えました。今日は本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

 

ライター 乙部 雅子


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子どもが自分で考え、自分の言葉で意見が言える人になるように(アルバ・エデュ代表 竹内明日香さん)

えびさわ:文京区議会議員えびさわけいこ
竹内さん:アルバ・エデュ代表 竹内 明日香さん


対談の様子はこちらからご覧いただけます

えびさわけいこ(以下 えびさわ):こんにちは。
本日は、一般社団法人アルバ・エデュ代表の竹内明日香さんのお話を伺います。
竹内明日香さんは、『すべての子供に話す力を』の著者でもあります。よろしくお願いします。

アルバ・エデュ代表 竹内 明日香さん(以下 竹内さん):よろしくお願いします。

えびさわ:まずは竹内さんの自己紹介と簡単にアルバ・エデュについて伺えますか。

竹内さん:竹内明日香と申します。文京区には五代前から住んでいます。

えびさわ:五代前ですか、初めて知りました。五代前っていつからですか。

竹内さん:江戸時代です。

えびさわ:すごい!じゃあ根っからの文京区民ですね。

竹内さん:はい、文京区に住んで、子供たちも公立小学校に行って、PTAをしたり、オーケストラを作ったり、このアルバ・エデュという活動で幼稚園から大学まで28校で授業をさせていただいたり。
ルバ・エデュはですね、「子供たちが堂々ハキハキと自分の意見を言えるように」ということを目指して、先生方に検証したり、モデルになるような授業を出前したり、あるいは教材を提供したりしています。子供たちが自己肯定感を育みながら、話す事が苦ではなくなるように、という活動です。

-子ども達と「話す力」

えびさわ:竹内さんは、文京区だけでなく色々な自治体に行ってこの話し方の講座をやっていらっしゃいますが、自治体によって違いはありますか。

竹内さん:今年度は全部で11の自治体に行っていますが、その中でも文京区の子たちは学力も自己肯定感も高い子が多いです。
その反面、この本に書いたのはまさに文京区の子供達についてなんですけれど、何を言ってもいいんだよ、自分の好きなことを語ろうと言っても、「なんて言ったらいいですか」「正解は何ですか」と正解を探ってしまう、それがもったいないなあと思っています。

子ども達はすごい力を持ってるので、話す力さえあれば、もっとパワフルになると思います。そしてそういう子どもたちの周りの大人、保護者のみならず地域の大人も、どうやってその子どもたちをほぐしてもっと戦力にできるか、そういうことを考えて活動しています。

えびさわ:竹内さんの授業を受けた前と後で子どもたちはどんな風に変わっているんですか。

竹内さん:話すことが苦手ではなくなったという子どもたちが増えました。
それだけではなく、例えば(6:54)文京区立文林中学校は7回の授業の結果、一般の教科の学力も上がりましたね。

えびさわ:すごい!

竹内さん:あとは今まさに効果測定を大学の先生方と進めているんですけれども、そこで出てきた結果としては、「何か自分ができるかも」あるいは「自分が世の中のために役に立ちたい」とかそういった感情が芽生えていきます。
これを私たちは〈自己肯力〉と呼んでいるのですが…

えびさわ:〈自己肯力〉ですか?

竹内さん:授業の中で、「世の中は変えられる、そのためにプレゼンがある」と、その言葉を繰り返し繰り返し伝えていくんですね。

えびさわ:世の中は変えられる、そのためにプレゼンはあるんですね。

竹内さん:世の中には言い出しっぺがいて、その人が自分の熱い気持ちを語っているうちに周りの人が巻き込まれて、そうやって少しずつ世の中が良くなっているんだよって。だからね、恥ずかしがらずに言い出しっぺになってね、ということを伝えてきました。

えびさわ:なかなか言い出しっぺになれないですよね。これを言ったら周りになんて思われるかなって気になってしまって…
竹内さんは幼少期を海外でお過ごしになって、そこでは全然平気だったのに日本に戻ってきたらなかなか自分の意見が言えなくなってしまった、というお話がありましたね。

竹内さん:そうなんですよね、自己主張するとやっぱ出る杭が打たれるとうか、周りに合わせてやめたほうがいいんじゃないかいう空気感がありました。
でもそれってとっても危険で、自分の意見をきちんと持たないと流されちゃう可能性もあるわけで。

えびさわ:そうですね。

竹内さん:ですからやっぱりそれは最後の一人になっても反対できる、あるいはもっとこっちのほうがいいかも、というその最初の言い出しっぺになれる、そのことはとっても大事なんだよ、ということを言っていきたい。

えびさわ:すごい、なかなかなれないですよ。

-考える・伝える・見せる

えびさわ:竹内さんの授業を1時間受けただけで子どもたちが変わるそのちょっとしたポイントを教えていただけますか。

竹内さん:最初に世の中がどうやって変わってきたのかというお話をしながら、次にプレゼンのコツを伝えるんです。「考える・伝える・見せる」このスリーステップで積み上げていくと。

えびさわ:「考える・伝える・見せる」ですね。

竹内さん:はい、で例えばパワポの作り方、そのデザインとか絵が苦手でも良いし、大きな声が出ないのだったら発声練習をすればいいし、これらももちろん大事なんだけれども最も大事なのは一番この土台になる“考える力”なんだよ。
それは別に誰かがそれが正しいと言っているとか、こう言っとくとなんかうけるかな、ではなくて自分がこれが好きなんだという強い思いを伝えればいいんだよ、っていうお話をするんですよね。

そうすると子供たちって妙に力が湧いてくるというか、じゃあなんでもいいんだったらこんなこと言っていいですか、素敵だから言っちゃおう言っちゃおう!みたいなことで、だんだんみんなこう、メラメラと楽しそうになっていって、で授業の最後にはなんかみんなキラキラと。

えびさわ:キラキラと、いいですね
みんなこう何かしたいとかそういう心の中の思いっていうのはいっぱいあると思うんですけどそれをこう表現して、表現するんだってことをきちんと考えることを教えるってことですね。

竹内さん:そうですね、せっかく良い物を持っていてもその本当最後の伝える力がないがためにそれがまったく活かされずに、存在してないのと同じになってしまうという状況を私はビジネスの現場でたくさん見てきたんですね。
次世代を担う子供たち若者たちにはそこをなんとかこう克服してぐっと上がっていってもらいたいなって思います。

えびさわ:そうですね、自分たちが夢を掴むためにも自分で自分の心で自分の声で言葉で自分のことを表現していく力をぜひ付けてもらいたいと思います。

-文京区のデジタル教育

えびさわ:竹内さんには文京区がすべての小中学校にタブレットを導入した際、先生方へデジタル教育の指導をしていただきましたが、いかがでしたか?

竹内さん:最初はもうzoomひとつやるのも結構大変だったんですが、あっという間に先生方は使いこなしておられて、そして何よりやっぱり子どもたちは使いこなすのが早いですね。

えびさわ:文京区のタブレット学校教育で課題に感じてることはありますか。

竹内さん:そうですね、電源を入れてからのレスポンスがちょっと遅い機種が入ってしまっていることと、あとは教材やノートを置いてくるっていうことがまだ徹底されていないのでランドセルがものすごく重いんですね。

えびさわ:すっごい重いっていうのは今子供たちに会うたび言われます。

竹内さん:なのであれをなんとか…

えびさわ:そうですね。

竹内さん:デジタル教材の導入もそうですしね、あとはそのメリハリをつけてアナログで対応できるものはしていくとか、そこがうまく調整できるともう少し子供たちの背骨も曲がらなくて済むかなという感じですね。

えびさわ:そうですね、ピンっと。これからやっぱりせっかくタブレット導入されたので、タブレットのリニューアルもそうですけど、やっぱり電子教科書をもっと取り入れて、子どもたちが教科書重いのを持って歩かなくていいような形に私も推進していければいいなと思うので是非またその時もいろいろアドバイスよろしくお願いいたします。

竹内さん:こちらこそよろしくお願いいたします。

えびさわ:今日は本当に色々ありがとうございました。

ライター 乙部 雅子


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ペットは家族だからこそ、ペットのためにしつけを(PLSC 上形元惠さん)

今回は、ペットの保護活動をしている「ペットライフサポートカンパニー」の上形元惠さんからお話を伺いました。
上形さんは、10月に開催する「犬猫里親会」で、しつけ相談を引き受けてくださいます。
ペットのためにしつけについて、お話を伺いました。


えびさわ:文京区議会議員えびさわけいこ
上形さん:ペットライフサポートカンパニー代表 上形 元惠さん


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-「ペットライフサポートカンパニー」の活動について

えびさわけいこ(以下えびさわ):上形(かみかた)さんは、どうしてこの事業を立ち上げたのですか。

ペットライフサポートカンパニー代表 上形 元惠さん(以下上形さん):
ペットライフサポートカンパニー自体は、犬のトレーニング、しつけ、それからお預かりが主体です。
若い頃に仕事の都合で海外出張が多く、当時は3頭くらい犬を飼っていたのですが、トレーナーの方に預かっていただいたのですね。

長期出張していたオーストラリアでは犬の牧場を見学したりして、動物についても学ばせていただきました。そして日本に戻ってしばらくしてから、体を壊しました。休養中に次の進路を考えていた時、犬たちをお願いしていたトレーナーさんにいろいろ教えていただいて、ペットを訓練する今の仕事に決めました。

えびさわ:本来は訓練をするお仕事なのですね。1日でどれくらいお預かりしていますか?

上形さん:今はコロナ渦なのでここ2年は少ないですが、それ以前で多い日は1日で10頭ほどお預かりしていました。仲がいい子同士は一緒にお散歩ができますが、そうでない時は犬の数だけ散歩することもあります。外出することに。

えびさわ:1日中散歩している日もあるのですね、それは大変!

 

-飼い方のポイント

えびさわ:皆さんの中には、犬の飼い方やしつけで悩んでいる人も多いと思うので、ちょっとしたポイントを教えて頂けますか?

上形さん:まずは「人と暮らすために、犬にしてほしい」ことを前提に考えることです。

子犬を飼い始めたとしたら、犬のお母さんがどうやって子育てするかを学んでいただけるのがいいのかなと思います。今、えびさわさんにお世話になり里親さんを探す保護活動をしています。野犬の子をお預かりして、里親さんを探していますが、野犬の子たちは犬の群れの中できちんと育っているので、吠えないし噛まない。ただし、人が子犬の時から育てていると、鳴き声がうるさくて噛むようになります。

えびさわ:私も小さい頃から犬を飼っていたので分かりますが、ものすごく吠えます。

上形さん:なぜ人が育てるとそうなるかというと、子犬のうち「かわいいかわいい」と人は触るでしょ。ところが、犬のお母さんは甘やかしたりしませんから。ちょろちょろして危ないことしていたら「ダメ」と叱る。子犬が遊んでいるときに、横になっているお母さんの尻尾をかじってみて、すごく痛かったりすると怒ります。子犬の方もびっくりしながら「この強さで噛んだらいけない」と学習します。

えびさわ:野犬の子犬が吠えないのも、お母さんから学習するのでしょうか。

上形さん:子犬が鳴き始めたらみんなの居場所が分かってしまうので、「鳴いてはいけない」とお母さんなど大人の犬が教えます。鳴き声が敵に聞こえると襲われるので、吠えるなと。野犬は怖いって皆さんは考えますが、実は大人しいですよ。

えびさわ:吠えないですね。実は何匹もこの周りに犬がいますが、とっても静かです。

上形さん:人間の方に引き寄せるのではなく、「犬を犬としてきちんと育てる」。このポイントを守っていただければ、賢くていい犬に成長するということですね。

えびさわ:私、常に「ペットは家族です、ファミリーです」って言っているのですが、確かに家族だけど人間ではないことを前提にしないと、ワンちゃんや猫ちゃんにいい影響はないのですね。

上形さん:ポイントを捉えてきちんと叱ること、それ以上のことはしないことです。本当に優しくかわいがるとはどういうことかを、考えるようにして頂きたいです。
噛むから、吠えるからそんな理由で動物愛護センターに持ち込まれる犬や猫が増えています。この問題を防ぐためにも、飼い主の方でペットをきちんとしつけることが最も大事です。

えびさわ:それがワンちゃんや猫ちゃんの命を守ることにつながる行為なのですね。これから殺処分0を目指していかないといけないのに、かわいいと思って飼っても「自分になつかないから」と手放してしまう方もいらっしゃると思いますが。

上形さん:今、コロナ渦で犬や猫を飼う方が増えていますが、「おしっこをするからイヤだ」などの単純な理由で持ち込む事例もありますね。

えびさわ:動物だから鳴くし、おしっこやうんちをするのが当たり前。それが分からずに「かわいい」だけで飼ってはだめですよ。その辺を皆さんにも理解していただきたいです。

 

-「犬猫里親会」でペットをお迎えする時

えびさわ:10月に「犬猫里親会」を上形さんと一緒に開催します。
里親会でペットを飼おうと考えている方に対して、何か助言はありますか?

satooyakai_20221029のサムネイル上形さん:保護犬や保護猫がすぐ家庭になじむというのは難しいことなので、保護団体さんとの間でトライアル期間を設けて、その間に一緒に生活していけるかを試していただきます。きちんと動物との相性を見極めていただくことも大事です。

また、せっかくマッチングが成立しても、ペットが病気になったために手放したり、逆に飼い主側の事情で飼い続けるのをやめたりする方もいます。そんなことがないように、一度お迎えしたら最後まで面倒を見て、たとえ自分が倒れてもお世話をする位の覚悟を持っていただきたく思います。

えびさわ:やっぱり命を預かるわけですから、一緒に最後まで過ごす覚悟で飼っていただきたいものです。今度の「犬猫里親会」でもそういう方々に来ていただいて、1匹でも多くのワンちゃんネコちゃんの新しい飼い主が見つかるといいですよね。

上形さん:犬猫を飼いたいけど躊躇している方や、どうやって飼ったらいいのか分からない方もいると思うのですが、ちょっと足運んで頂けるだけでイメージが湧くのではないでしょうか。もしも飼いたいけどいきなりは難しいということであれば、愛護団体さんの中には、預かりボランティアさんを募集している所もありますよ。

えびさわ:預かりボランティアさんは、どんな活動をしているのですか?

上形さん:各団体さんは、既に預かっている動物の数をオーバーしているのが現状です。すると、自分のシェルターだけで置いておけない。そこで保護されている動物の性質を見て、ボランティアさんに預かっていただく活動です。期間については、いろんなケースがありますので一概には言えませんが。

えびさわいきなり飼うという方法ではなく、トライアルで様子を見ることもできますし、預かりボランティアに応募してみるのもいいですね。

上形さん:それも方法の一つだと思います。

えびさわ:少しでも多くのワンちゃんネコちゃんの命が救われることを願っているので、再び継続的に里親会ができたらいいですね。コロナ禍でここ数年は実施できなかったのが残念です。

上形さん:えびさわさんのおかげで今回は場所も決めていただけたので、引き続きよろしくお願いします。

 

-災害時のペットとの同行避難はどうする?

えびさわ:災害時のワンちゃんの同行避難について、どのように考えたらいいのか、アドバイスを頂けますか?同行避難対策として、これからも避難所を増やしていこうと区でも使命があるのですが。

上形さん:東日本大震災のような大きな震災が起きた時にどうするかについて、お話をしたことがありますが、犬にしても猫にしても、日ごろの飼育環境が一番大事になってくると考えています。小さいうちから甘やかして育てると、クレートやハウスに入るということができず、ワンワン吠え続ける。そうなると、大勢の中に入っていくのは難しいでしょうね。「ここに犬いたの?」と周りが感じるくらい大人しくしてくれる方が、安心して避難もできると思います。まずは、その子の一生の中でどんなことが起きるかを考えてしつけをしていく、それが大事です。

えびさわ:その子の一生の中で起きることを想定すると、災害以外にもいろいろとありそうですね。

上形さん:例えば(ペットが)病気で入院することも考えられます。入院しているときにケージに入れられてしまうと、耐えられなくなって治るものも治らなくなる。そんな場面を想定し、どんな時でも落ち着いていられるよう、日頃からの環境とトレーニングが大事だと考えています。

災害時の同行避難の話に戻りますが、避難所が増えていると思いますが、ペット同伴ができる場所なのかを明記することも大事です。熊本の地震の時も、大丈夫な避難所とそうでない避難所があったようです。

えびさわ:ペットがいるから避難所に行きたくない方も、熊本にもたくさんいましたね。車の中で飼っている方もいらしたので、ペットも大丈夫な避難場所をつくる事も大切だと感じました。これから頑張っていきたいと思います。

 

―飼い主さんへの指導も

えびさわ:上形さんとの対談を通して、飼い主さん側にしつけや飼育に関するきちんとした知識を持ってもらうことはとても大事だと実感しています。ワンちゃんのしつけだけでなく、飼い主さんに、しつけの手ほどきもされていると伺いましたが。

 上形さん:ほとんどが飼い主さんへの指導です。預かってトレーニングすると、ほとんどのワンちゃんがちゃんと言うこと聞いてくれますが、おうちに帰るとダメになるというのはよく耳にする話です。それは飼い主さんがなかなか覚えないからです。当社では飼い主さんも一緒に実践しながら指導をします、「こういう時はこうする」と。自分の犬だと甘やかしてしまうから難しい面もあるのですが、日頃から一番お世話をしている方だからこそ、身に着けていただきたいです。

えびさわ:そうですね。これからもぜひ、ワンちゃんネコちゃんのために、ますます良い環境づくりをご一緒にさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。

ライター 乙部 雅子

文京区では、かわいそうな猫ちゃんを増やさないために、飼い主のいない区内の猫に対し、去勢・不妊手術の一部を助成しています。 ※事前の申込みが必要です


参考リンク

経済的な理由で、子ども達が夢をあきらめない支援(教育支援グローバル基金 橋本大二郎さん)

橋本大二郎さんとの対談風景

今回の『対談!えびさわけいこが聞きました』は、
NHKニュースキャスターや高知県知事を経て、
現在は「一般財団法人教育支援グローバル基金」の代表理事の橋本大二郎さんです。


えびさわ:文京区議会議員えびさわけいこ
橋本さん:「一般財団法人教育支援グローバル基金」代表理事 橋本大二郎さん(元高知県知事)


対談の様子はこちらからご覧いただけます(約18分)

 

-恵まれない学生への支援について「ビヨンドトゥモロー」の活動内容

えびさわけいこ(以下えびさわ):まずは「ビヨンドトゥモロー」の内容を、教えていただけますか。

橋本大二郎さん(以下橋本さん):正式名称は「一般財団法人教育支援グローバル基金」ですが、覚えにくいので「ビヨンドトゥモロー(以下ビヨンド)」を通常の活動名にしています。

この団体が立ち上がったきっかけは、2011年3月11日の東日本大震災でした。最も大きな被害を受けた岩手や宮城、福島の子どもたちの支援を目的として、若手の経済人が資金を出し合って財団を立ち上げました。
5年くらいしてから、被災者の支援だけではなく今の社会でいろんな問題を抱えているお子さんに合った応援をしていく形に変わりました。

支援の対象に選ばれた方は、活動期間の1年間は人材育成プログラムにも参加していただきます。1年ごとに対象者を新たに募集していきます。児童養護施設や里親に保護されているお子さん方が対象です。今年度でいえばどちらも12人ずつです。奨学金も少ない額ですが、お出ししています。

-ビヨンドトゥモローの人材育成プログラム

えびさわ:「ビヨンド」の看板である人材育成プログラムの内容について、教えていただけますか?

橋本大二郎さんとの対談風景

橋本さん:コロナになる前ですが、夏はアメリカのニューヨークやワシントン、秋には東南アジア各国に行くプログラムを組み、世界の人とつながる機会を提供していました。それ以外の時期は様々な分野の方に講演していただき、その内容についてメンバーで議論をして、「自分に何ができるか」を学んでいます。ディベートを繰り返す中で、世の中の評価も受けてきたと思います。
また、「ビヨンド」に来てくれる子どもたちが言うには、自分のこれまで育ってきた中で体験したことを学校でも話をしないし、逆にあまり周りに知られたくもない。

えびさわ:今の学生さんは昔に比べて、自分がどう受け止められるかを気にする人が多いかもしれませんね。

橋本さん:大学で授業をしていても、なかなか質問が出ない状況になりますが、特に悲しい経験をしたお子さんはその傾向が強い。だからこそ似たような境遇の子どもたちが集まって、安心して話せるような場を用意しています。最初は知らない人同士だから何となく気まずい感じなのですが。

えびさわ:相手の様子を探りながら、ですよね。

橋本さん:1日もいると高校生や大学生もすぐ打ち解けて、話すようになります。今まで育ってきた環境の中での、苦しみや辛さなどを。例えばもっとすごい経験をした仲間もいて、克服までの道のりなどの話をする中で「いつまでも暗い過去として抱えずに、もっと前向きに取り組もう」と感じ取っていてくれる点は、非常に有意義だと思うのですよね。ちょっと難しい言葉を使えば自己肯定感を育む機会にもなります。そういう状況にあるお子さんは「自分はダメだなぁ」と卑下していますので。

えびさわ:時代の影響もありますよね。

 

-子どもたちの視野を広げるプログラム

橋本さん:そんな子どもたちが自分に自信を持って、自分の道を見つけるようになります。
自分の道といえば、児童保護施設のお子さんに「将来は何をしたい?」と聞くと、ほとんどが「お世話になっている先生のように、恵まれない子どもたちのために働きたい」など、自分の見えている範囲で物事を決めてしまいがちです。えびさわさんもお父様の介護で気づきを得たとおっしゃっていますが、面倒を見てくれたお祖母さまを看取る経験から、看護師を目指したいとか。貧困とか虐待といった状況だと、なかなか出会いの場が少ないと思います。

えびさわ:そのために、限られた中での判断になってしまいますよね。

橋本さん:「自分は〇〇をやりたい」と想いを持つことはとてもいいことです。けれども、もっと多くの物を見れば、別の体験ができて、新たな視点が見えてきます。その視点を通して社会に貢献できて、自分がお世話をしたいと思った子どもたちやお年寄りに対して力を還元できる。その点に気づける人材育成プログラムにしていこうと。

えびさわ:すごくいいお話をありがとうございます。お金をあげるだけではなく、その子たちにいろんな経験をさせてあげて、新しい気づきを得てもらうのは大切なことですね。
私自身もそうなのですが。茨城県の田舎に育ったため、どんな職業があるのかがよく分かっていませんでした。父が教員だったので、学生時代は先生になろうと漠然と思っていました。東京に出てきてたくさんの価値観に触れる中で、様々な仕事を知ることができました。一方で貧困や虐待にあった子は、限られた世界の中で生きていく例も見てきました。そんな子どもたちを海外にまで連れてってあげたり、多くのディベートを経験させたりするのは、彼らにとって世界が拡がるきっかけになるので、素晴らしいですよね。感動しました!

橋本さん:ここ2年は海外も行けないままなのですが、今年度はこれまでのようにアメリカの大都市が無理だとしても、ハワイに行けたらと考えています。なるべく対面でのプログラムを維持しながら、夏以降のプログラムを組んでいきたいと思います。

-経済格差が学力格差に

えびさわ:人材育成プログラムを通じて、
子どもたちが新しい夢を見たり、これまでの自分の夢をさらに膨らませたりできるのは、素晴らしいことですね。
虐待やひとり親、また経済的な理由で自分の夢をあきらめた子どもたちが、似た境遇の子たちと話し合うことで、「頑張ろう!」と、心が明るくなったりするのもいいですね。

橋本さん:その点が一番大切なことだと思います。雑談をしながらコミュニケーションが取れるだけでも、重要なことではないでしょうか。
例えば相対的貧困の話でいえば、学力調査の結果などを見ても、全国の学力テストの正答率と子どもの家庭の所得との間には、見事に相関関係があります。「所得の高い層の子どもが所得の低い層の子どもよりも20ポイントほど高い正答率」といった厳然とした結果が出ているので、ハンデをなくしていくことがとても大切です。機会の不平等をなくしていくことが必要だな、と思っています。

えびさわ:現在文京区では、ひとり親家庭や貧困家庭に、いろんな企業さんからの協賛でいただいたお米などの食品を送る「子ども宅食プロジェクト」を実行しています。すごく喜ばれているのですが、もう1歩すすめて、そこに本や参考書などのちょっとした学習支援ができるよう、さらに拡大して欲しいと考えています。食べ物は大事ですが、心のケアや教育、スポーツのケアまで出来たらいいですね。なかなかそこまで今のところは進まないのですが。

-児童相談所の創設にむけて

橋本さん:インターネットで調べたら、文京区も児童相談所を創設すると伺いました。児童福祉法が改正されて、区の自治体でも造れるようになったので。必置義務がある訳ではないですが。

えびさわ:確かに造らないと宣言している区もありますが、文京区は実現に向けて動いています。

橋本さん:手を挙げて造ろうとされているのでしたら、それはぜひ進めたらいいです。調べてみたら日本の児童相談所の数は、人口がだいたい59万人につき1か所です。そして、欧米諸国ははるかに少ない人口あたりで1か所ずつあります。その位ケアが必要な時代じゃないかなと。文京区は幸いに新聞沙汰になるような虐待事件が起きていない。そんなに急がなくてもいい話ではないかと思います。

えびさわ:文京区も虐待通報や泣き声通報が急な勢いで増えてきております。児童相談所が必要だと私は考えています。

橋本さん:そのためにも、児童相談所という措置の権限もあれば、特別養子縁組を進める際に実の親に対して債務の申し立てなどのいろんな権限がある中で、相談所の存在は絶対に必要です。

えびさわ:一日も早く児童相談所を作ることが私の願いですが、そこにかかる職員が少ないので、他の区と取り合いになりそうです。職員の養成が文京区のひとつの課題で、今は区の職員をいろんな施設に派遣し、しっかりと訓練して立ち上げられるよう頑張っております。

―文京区の里親制度の現実

えびさわ:先ほど先生のお話の中に出た「特別養子縁組」も文京区では実施してはいるのですが、まだ毎年5~6組位でなかなか拡がっていきません。里親の子どもたちが体験を話す機会が年に1回ありますが、その体験談もみなさんがなかなか興味を持っていただけないので、もっと多くの人に知ってもらう必要がある、と私は考えます。

橋本さん:それは文京区だけではなく、日本全体が里親や特別養子縁組を重視しなかったこともあり、地域の中でそういう子どもたちや親にも出会わないので、実感も伴わない。それで、関心も高まらないのではと思うのです。これも海外との比較になりますが、欧米諸国に比べると、保護を必要とする児童の里親への委託率が、日本はもう圧倒的な低さなのですよね。今でも1%に満たない数字だと思います。全世界の動きが家庭での養育を原則とする形に切り替わっている中で、30年も日本は遅れて施設での養育を中心にしている。それをどう変えていくかですよね。
えびさわさんがおっしゃった里親に対しての関心が増えないと。いくら文京区の中で必死になっても、なかなか動かないのではないかと思います。文京区の中で出来ることを考えると、児童養護施設なり乳児院が区内でもいくつもあるかと思います。

さきほどなかなか児童相談所の職員を務められるスキルのある人がいないというお話がありましたが、施設の中には長くかかわっている方もいらっしゃる。

橋本大二郎さんとの対談風景

えびさわ:ベテランの養護施設の職員の方の豊富な経験に、感心させられます。

橋本さん:今の子どもたちが置かれた環境にどう対応していくかを、少なくとも他の人よりは、はるかにご存じです。スキルを更に高めるために国家資格が必要であれば、その中で新しい福祉の資格を作るべく運動する。それは文京区からでも十分できる事です。既に実際に活動されている方はいると思いますが、そういう方と連動していく。「なかなか里親5~6件で進みませんね、それでは何か予算を付けましょうか」と条件を付けて、それで動く類のものでもないと思います。

えびさわ:みなさんのノウハウを広げていきましょうという形で、子どもを真ん中に置いて、政策を作っていく感じでしょうか。

橋本さん:養子縁組だとか里親制度を増やしながら、その一方で、その子どもたちを守っていくセンターとしての児童養護施設、乳児院としての役割を作っていくこと。それこそ経営者の方や上層部にお話しをしていくことが、私は区議の方に必要な役割だと考えます。

えびさわ:ありがとうございます。既に経験している人がいる訳ですから、その人たちの声を広げて、さらにその人たちのスキルを他の人にも共有していくことで「幸せな子」を増やすという考え方になるのでしょうか。

橋本さん:そういうことですね、もっともらしいことを言ってしまいましたが。

えびさわ:やっぱり虐待や貧困で悩んでいる子たちが、自分たちと同じ環境の子が他にもいることに気づくのは、すごく大切ですね。

橋本さん:先ほどもお話しましたが、自己肯定感を強めていくことにも繋がります。

えびさわ:そのチャンスを橋本さんが作っている、ということで、私も一緒に何かできればありがたいですし、ぜひこれから何か手伝えたら嬉しいです。

 

-かわいそうな子どもを支援するだけではなく

橋本さん:もう一つだけ言っておきたいのは、今申し上げたような話をすると、「貧困とか虐待とかの状況にあるかわいそうな子どもを支援する事ですか?」とそう誰でも受け止めますよね。それはそのとおりです。ただ自分がこういった取り組みに10年近く関わって感じるのは、単にかわいそうな子を助けるだけではなく、社会全体として今取り組むべき事ではないのでしょうか。
無邪気に幸せだと思っている幼い子どもたちが、そのまま育っていける環境を創っていく。経済格差や学力格差に繋がるような不均衡な形ではなく、スタートラインはみんな平等に競争していけることが大切です。例えば「数学がとても駄目だから、それなら好きな英語を頑張ろう」など、競争の中で自分の得意・不得意に気づいていきます。

えびさわ:自分の好きな科目や、才能に気づくことさえできない子どもたちがいることは、社会にとって大きなマイナスですよね。

橋本さん:かわいそうな子を助けるといった視点は必要ですが、それだけではなく社会全体のために、そういった子どもたちにいろんな機会を与えて、自分たちの気づきを得てもらう。その支援は非常に大切なことでは。行政でいえばその養子縁組や里親をどうやったら実現できるかを検討していく。行政の取り組みと、「ビヨンド」のような民間の取り組みが相まって、子どもを社会全体で育てる、守るということに繋がっていけるのではないのでしょうか。

えびさわ:かわいそうな子たちをただ支えるのではなく、「この子たちが未来の日本を、文京区を創って行く」
そんな気持ちで周囲がサポートする感じでしょうか。今日はありがとうございました。非常に勉強になりました。

ライター 乙部雅子

文京区では「子ども宅食プロジェクト」を実施しています。
経済状況が食生活に影響するリスクがあるご家庭
約650世帯のお子さん対して、食品等を配送します。
是非、ご協力をお願いします。


参考リンク

野球博物館などをお散歩しました

9月3日(土)に、お散歩の会を開催しました。

お散歩の会とは、
〜文化と歴史に恵まれた文京区の気になるところに寄り道しながら、見て、食べて、勉強して、ぶらぶら散策しながら文京区を丸ごと足で楽しむ活動〜です。
※参加される方のペースやその日の進行によって臨機応変に散歩します。

当日は薄曇りで少し日差しも和らいだ空模様でした。

シビックセンターに集合してからお散歩をスタートしました。


すぐ近くの東京ドーム内にある野球博物館で、
展示品を説明いただきながら野球の歴史と価値ある展示品を堪能。

その後Bーぐるに乗って昼食は創業50年の老舗のとんかつ屋さん「わらしっ子」へ。
なんと800円のとんかつ定食を待つ間にエビちゃんと、文京区や政策についてディスカッションタイム。

わらしっ子から近い、小さいお稲荷さんや、
神明都電車庫跡公園の防災も視野に入れた公園の改修工事のことをエビちゃんから教えてもらいました。

自由参加、自由解散なので最後は少し人数が減ってしまいましたが、
そのまま東洋文庫ミュージアムまで歩いて自由解散しました。
※途中までの方は、エビちゃんかお手伝いの大学生に声をかけてくださいね。

皆様お疲れ様でした!

自由参加なので皆様のご参加をお待ちしております。

次回は11月の予定です。

※散歩途中では、休憩と水分補給を随時行っております。

エビちゃんニュース 2022/2/3

こんにちは。エビちゃん(えびさわけいこ)応援隊です。
いつも、”えびさわけいこ”をご支援頂きありがとうございます。
オミクロン株の急拡大で不安な毎日です。
区では3回目のワクチン接種を出来る限り前倒しで進めてまいります。
感染拡大予防にご協力をよろしくお願いいたします。
早く皆さんと笑顔でお会いしたいです。

本日は、12月・1月の臨時議会の内容を中心にご報告させていただきます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃【1】ミニ区政報告
┃1)今年度(令和3年度)3回目の補正予算を組みました
┃2)新型コロナワクチン3回目接種について
┃3)住民税非課税世帯等(家計急変世帯を含む)に対する臨時特別給付金
┃4)その他
┃ ◎神田川沿岸の事業者等と「風水害時における相互協力に関する協定」を締結しました。
┃ ◎文京区女性議連で、区へ要望書を提出しました。
┃ ◎「むかしばなしのおへや」上映会&風墨画 体験イベントのお知らせ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1)令和3年度4回目の補正予算を組みました。
6月、9月に引き続き1月にも補正予算を組みました。
臨時特別給付金などが61,40,271千円を追加され、一般会計の合計が127,639,349千円となりました。

2)新型コロナワクチン3回目接種について
オミクロン株の感染拡大に伴い、3回目接種の加速化をすすめるため、
「2回目の接種完了から原則6か月以上経過した18歳以上」の方を対象として、2月から接種を実施いたします。接種券を順次発送いたします。

3)住民税非課税世帯等(家計急変世帯を含む)に対する臨時特別給付金
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、様々な困難に直面した方々に対し、「令和3年度住民税非課税世帯」と「家計急変世帯」に対して、1世帯当たり10万円の現金を給付します。

・住民税均等割非課税世帯へは、確認書を1月下旬に発送します。
・家計急変世帯等の方は、2月上旬からの申請の受付開始します。

※文京区臨時特別給付金コールセンター
フリーダイヤル:0120-058-150 (平日午前9時~午後5時)

 

4)その他
◎神田川沿岸の事業者等と「風水害時における相互協力に関する協定」を締結しました。
杜の癒しハウス文京関口、関口一丁目地区のマンション所有者、大塚警察署との間に「風水害時における相互協力に関する協定」を締結しました。
https://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/bosai/bousai/keikaku-jourei/saigaikyouteiitiran.html

◎文京区女性議連で区へ要望書を提出しました。
「文京区男女平等参画推進計画(平成29年度~令和3年度)」が満期となることから、区は改定に向け作業をしています。
私たち文京区女性議連は、区長及び総務部長・ダイバーシティー推進担当課長に要望書を提出しました。
文京区女性議連で区へ要望書を提出しました
・家事・子育てだけではなく、介護についても家庭内での女性の役割が多いこと。
・相談しやすい環境をつくること
・青少年を取り巻く有害環境を取り除くなど
その他、多くの事を指摘させていただきました。

◎「むかしばなしのおへや」上映会&風墨画 体験イベントを下記の内容で開催します。
小林三男先生を講師にお招きし風墨画の体験をしますので、是非、ご参加ください。
会場 アカデミー文京 アトリエ
日時 2022年 3月26日(土) 14時~15時30分
日時 2月12日(土) 10時から受付開始

※小林先生は、手塚治虫プロダクションで、
「鉄腕アトム」・「ジャングル大帝」など多くの作品作りに参画。
詳細はNPO大江戸のページからご確認ください。
https://npo-ooedo.org/other/2022/mukasibanasi_i/

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃【お知らせ】
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】えびさわけいこ後援会『ひまわり会』は、”えびさわけいこ”の政治活動を支援する会です。
令和4年の会員の募集をしています。
すでの多くの方に入会いただき感謝しています。ありがとうございます。
「皆さまの声を区政に伝える」えびさわけいこを支援し一緒に活動をしていきましょう。
※えびさわけいこ「ひまわり会」の公式ホームページ
こちらからお申込みください ⇒ https://himawarikai.info/entry
「人を思うことが出来る街へ」を目指して、これからも進んでいきたいと思います。

エビちゃんニュース 2021/12/6

こんにちは。エビちゃん(えびさわけいこ)応援隊です。
いつも、”えびさわけいこ”をご支援頂きありがとうございます。
今年も残すところあとわずかとなりました。

この1年を振り返るとコロナ対策に追われた1年でした。
文京区の2回目のワクチン接種状況は82.6%%(11/25現在)と
高い状況です。これも区民の皆さまのご理解のおかげです。
心から感謝申し上げます。

本日は、11月議会の内容を中心に報告をさせていただきます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃【1】ミニ区政報告
┃1)新型コロナウイルスワクチン3回目接種について
┃2)新型コロナウイルス感染症予防接種証明書の発行について
┃3)令和4年度の重点事業「37」が決まりました。
┃4) その他
┃ ・ キャッシュレスポイント30%還元キャンペーン
┃ ・ 高齢者インフルエンザ予防接種について(令和4年1月31日まで)
┃ ・区立湯島小学校開校が開校150周年を迎えました。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1)3回目の新型コロナウイルスワクチン接種について
令和4年2月から開始出来るように準備を進めています。

※高齢者の方へは、ワクチン接種の日時や場所を「事前に指定」する方法とします。
※予約は不要です。日程等の変更は可能です。
※18歳以上の方へは、2回目の接種完了から6か月を目安に順次接種券をお送ります

2)新型コロナウイルス感染症予防接種証明書の発行について
現在は、 海外渡航向け証明書(紙)を発行しています。(発行数3409人:11/22現在)
12月中旬より、『海外渡航向け証明書(電子交付)』と、
『 国内利用向け証明書(紙・電子交付)』がスタートする予定です。
※電子交付だけではなく紙での発行もします。
詳細については今後の区のHPや区報で案内していきます。

3)令和4年度の重点事業「37」が決まりました。
1000以上の事業の中から、えびさわが力を入れている認知症検診事業(PFS活用)や
ヤングケアラー支援など「37」事業に決まりました。
https://www.city.bunkyo.lg.jp/kusejoho/kekaku/juutenshisaku.html

4) その他
・キャシュレスポイント30%還元キャンペーンを実施 (11月に案内済み)
文京区で電子マネー「PayPay」でお買い物をすると、最大30%の還元があります。
是非、ご活用ください!! 12月1日~令和4年1月31日まで
https://www.city.bunkyo.lg.jp/sangyo/syoutengai/paypay.html

・高齢者インフルエンザ予防接種について
65歳以上の方は自己負担2500円でインフルエンザ予防接種が受けられます。
令和4年1月31日までです。早めに接種してください。
https://www.city.bunkyo.lg.jp/hoken/kenko/yobousessyu/koureisyainhuru.html
※えびさわは、委員会で昨年同様「無料」にすべきと要望しましたが、
誠に残念ですが区には受け入れてもらえませんでした、涙。

・区立湯島小学校開校が開校150周年を迎えました。
https://www.yushimasho-150th.jp
※湯島小学校は、東京旧市内で現存する1番古い小学校です。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃【お知らせ】
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】えびさわけいこ後援会『ひまわり会』は、”えびさわけいこ”の政治活動を支援する会です。
令和4年の会員の募集をしています。
すでの多くの方に入会いただき感謝しています。ありがとうございます。
「皆さまの声を区政に伝える」えびさわけいこを支援し一緒に活動をしていきましょう。
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こちらからお申込みください ⇒ https://himawarikai.info/entry
「人を思うことが出来る街へ」を目指して、これからも進んでいきたいと思います。

エビちゃんニュース 2021/7/21

こんにちは。エビちゃん(えびさわけいこ)応援隊です。
いつも、”えびさわけいこ”をご支援頂きありがとうございます。

6月24日をもって、2年間務めさせていただいた議長を退任いたしました。
この間、多くの皆さまからご支援いただき本当にありがとうございました。
これからは一議員として、住んでよかった文京区と思っていただけるように全力で頑張ってまいります。引き続きご支援・ご指導をよろしくお願いいたします。

また、7月4日の東京都議会議員選挙ではご支援いただきありがとうございました。
文京区選出の自民党都議会議員候補は残念な結果になりました。
しかしこれからも自民党文京総支部は、責任ある与党として都民・区民の皆さまの命と健康を守るために頑張ってまいります。引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。

本日は、6月議会の内容を中心に報告させていただきます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃【1】 ミニ区政報告
┃1)新型コロナワクチン接種について  
┃2)区内飲食店テイクアウト・デリバリー支援事業について
┃3)「高齢者見守り相談窓口」について
┃4)その他 ●東京都に意見書を提出しました。 ●その他 議長退任あいさつ(6/24)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(1) ワクチン接種について
接種状況について:7月19日(月曜日)正午時点

◆65歳以上の方
1回目接種 32,775人(約71.3%)
2回目接種 21,599人(約47.0%)

◆12~64歳の方
1回目接種 16,891人(約11.1%)
2回目接種  2,539人(約1.7%)

◆全体で
1回目接種 49,666人(約25.1%)
2回目接種 24,138人(約12.2%)

予約受付について
大変申し訳けありませんが、現在7月の予約枠が上限に達しました。
東京都からの8月のワクチン配給の連絡が現在来ておりませんが、
連絡が届きしだい、枠をつくりご連絡させていただきます。

◆集団接種について
次回の予約枠の追加(8月上旬を予定)をお待ちください。
予約枠を追加する際は、事前にホームページ・SNS等でお知らせします。
※なお、キャンセルが発生した場合は、随時キャンセル分の予約枠を
公開しています。区のホームページからご予約していただくことができます。

◆個別接種について
区内医療機関における個別接種は、7月15日以降新規予約の受付を停止しています。

(2) 区内飲食店テイクアウト・デリバリー支援事業

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた飲食店を支援につなげるため、
昨年度も実施した「飲食店テイクアウト・デリバリー支援事業」の第2弾を実施しています。
飲食店の皆さま是非ご参加ください。対象期間は8月15日までです。

https://www.city.bunkyo.lg.jp/sangyo/chushokigyo/yuushi/tokubetusoudanmadoguti.html#takeout

(3) 高齢者見守り相談窓口事業について(昨年から実施し1年間で2858人の訪問をしました)

高齢者見守り相談窓口では「見守り相談員」が地域の高齢者(75歳以上)の方の訪問を行います。
ご家族やご近所の高齢者の方について、気づいたことなどがありましたらご連絡ください。
もちろんご本人からの相談も受け付けます。
https://www.city.bunkyo.lg.jp/hoken/koresha/soudan/mimamori.html

(4) その他   
●東京都に(小池都知事)に意見書を提出しました。
「東京都立高校の男女別定員を廃止し、性による不利益が生じない入試を求める意見書」

●6月24日の本会議で議長を退任いたしました。
(6月議会最終日に長い退任挨拶をさせていただきましたので一部を掲載させていただきます)

「皆様からご推挙いただき、第47代文京区議会議長に就任させていただいてから、おおよそ2年、その責務の重さをひしひしと感じながら、多様な考えを持つ議員の方々の気持ちを一つにまとめ上げ、実直に丁寧に区民に分かりやすい議会運営を心掛けてまいりました。
この2年あまり、本当に色々なことを皆様と一緒に進めさせていただきました。
少しだけ振りかえらせていただきます。

国や東京都に対して、児童虐待や女性差別をはじめ、犯罪被害者支援、環境問題などに関する意見書を、20件提出することができました。
議会改革の一つである、議会のICT化にも臨みました。議会のICT化は、前進・後退を繰り返しながら、長年議会内で議論を重ねてまいりました。やっと本会議のインターネット生中継をはじめ、外出を抑制されている区民の皆様が、本会議場に足を運ばなくても、議会の様子を見ることができるよう対応できました。

また、ペーパーレス化などのタブレット導入に当たっては、会派ごとの異なったご意見に耳を傾け、粘り強く、丁寧に対応することを心掛け、議会費予算の削減を図り、全会派一致で「令和3年度の予算」に計上することができました。これにより今後、新時代に向けた議会運営になっていく事を期待しています。

そして、この2年間で1番大きかったことは、新型コロナウイルス感染症への対応です。
区民の暮らしや健康を守ることを第一に、また事業者や施設運営を支援するために、長い文京区議会の歴史だ初めて議長名(海老澤敬子)による要望書を、区長・教育長宛に9回に亘り提出いたしました。このことは、会派という枠を越え、一つにまとまることができる、すばらしい議会という事であり、文京区の誇りだと思います。

成澤区長には、人事については議会が言うことではないと指摘を受けましたが、どうかコロナ対策については流動ではなくしっかりした組織つくり、職員の事も考えて迅速に体制を整えていただきたいです。

最後になりますが、未熟な点や、至らなかった点などが、多々あったと思いますが、本当に多くの方々から温かいサポートを受けて、精一杯、職務を全うすることができました。

今後も、皆様と共に区政発展のため、区民全体の利益のため、邁進していく所存ですので、引き続き、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げ、退任のご挨拶とさせていただきます。2年間、本当にありがとうございました。」

以上 一部ですが報告させていただきます。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃【お知らせ】 
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】えびさわけいこ後援会『ひまわり会』は、”えびさわけいこ”の政治活動を支援する会です。
令和3年の会員の募集をしています。
すでの多くの方に入会いただき感謝しています。ありがとうございます。
「皆さまの声を区政に伝える」えびさわけいこを支援し一緒に活動をしていきましょう。
※えびさわけいこ「ひまわり会」の公式ホームページ
   こちらからお申込みください ⇒ https://himawarikai.info/entry
「人を思うことが出来る街へ」を目指して、これからも進んでいきたいと思います。

えびさわけいこ通信43号

 

こんにちは、えびさわけいこです。
令和3年度の予算が決まりました。

令和3年度の一般会計の予算規模は、前年度に比べ、2.9%減(▲32億7900万円)の 1,079億9,100万円です。特別区税が、納税義務者の減少や新型コロナウイルスの感染拡大等で減収が見込まれます。
また、歳入不足を補填するため、政調整基金繰入金を過去最高額となる 90億9,900万円取り崩します。新型コロナウイルス感染症から区民の みなさんの健康と暮らしを守るとともに、地域経済の復興を目指して 頑張ってまいります。
高齢者のワクチン接種が始まりました。予約の際には、電話やインターネットが繋がらないなどのご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。今後にむけて改善を進めてまいります。

コミュニティバス第三路線の進捗状況について 総務区民委員会

第三路線(湯島・本郷)ルート案の変更について 乗継ポイントとなるバス停を確保するため、当初予定していたルートを変更します。菊坂通りの交通規制区間について、交通管理者との協議の結果、始発便の菊坂通りへの進入時刻が当初の想定より 遅くなったため、運行本数も現在検討中です。
バス停(案)について 現在、26箇所のバス停を設置する計画で地先、道路管理者、 交通管理者との調整を行っていますが、一部のバス停において計画に遅れが生じています。

<今後のスケジュール>
5月地域公共交通会議開催・バス停決定→環境整備工事開始 9月~ 運行開始予定

令和3年度組織改正について 総務区民委員会

令和3年度の組織改正が4月1日より施行されました。
主な改正内容として、区民部に「緊急経済担当課」が、保健衛生部には「新型コロナウイルス感染症担当課」が設置されました。また今後、35人学級に対応するために学校の改築が進んでいくことから教育推進部の施設係に「施設担当課庶務担当係」が増設されました。
えびさわは、ワクチン接種がスムーズに進むように、万全な体制で望んでほしいと要望しました。

崖下建築物の整備にも助成金が出るようになりました 建設委員会

土砂災害から区民の命と財産を守るため、崖等整備資金助成事業が拡充されました。
ひとつは、今までは崖上にある建設物のみが対象でしたが、崖下にある建築物も助成の対象 になりました。また、崖の整備のための工事助成額が、4月より費用の1/2かつ上限200万円に増額されました。
災害に強いまちづくりのため、今後も積極的に整備を進めていくように、えびさわは声を上げていきます。

「のうKNOW」で認知症の早期対応を 厚生委員会

認知症の早期気づきを支援するため、認知症検診事業を実施します。
55歳から75歳までの5歳ごとの方を対象に、認知機能デジタルツール「のうKNOW」による認知機能の測定や、その結果による医師からのアドバイス、医療機関での最長6ヶ月間の支援、健康指導などが受けられるようになります。
6月には対象者へ認知症検診の案内を発送し、9月から検診を実施する予定ですので、多くの方にお申込みいただきたいです。

防災訓練の実施結果について 災害対策調査特別委員会

昨年度は、コロナ禍で防災訓練が中止や縮小での開催となりました。
昨年12月に予定していた「防災フェスタ」が中止となり、代わりに3月にZoomやLINEを活用した「オンライン版防災 フェスタ-防災王2021-」が実施されました。定員300名が すぐいっぱいとなり、参加者は、今までの防災訓練にはあまり参加していなかった子どもや家族が多かったようです。
えびさわは、オンラインの防災訓練を受けた人たちが、実際(リアル)の防災訓練に参加し、実体験をすることで、より防災に興味を持って欲しいと思いました。オンライン参加者が、リアルの防災訓練にも参加いただける仕組みも検討していくことが重要だと考えます。

教育に関する重点事業の点検シート 文教委員会

令和元年度中に実施した事業を対象に、「教育」に関する重要事業の 点検・評価シートができました。
重要事業のひとつとして、モデル校へのスクールソーシャルワーカーの派遣や、不登校やいじめの防止の発見のため、全小学校5年生と全中学校1年生を対象にした学級集団アセスメントhyper-QU(アンケートと心理テスト)を行い、結果を踏まえた校内研修会を実施するなどの取り組みが 行われました。
えびさわは、スクールソーシャルワーカーは学校と家庭をつなぐ重要な存在であると考えています。今後は試験的に一部の学校から、常駐するスクールソーシャルワーカーを配置してより連携を強めてほしいと要望しました。 令和3年度の重点事業には、こども達1人1台のタブレット端末によるハイブリット授業や35人学級に向けた対応などがあります。

温暖化対策のため、熊本県の森林整備を支援します 建設委員会

世界的な地球温暖化対策が求められている中、他自治体の森林整備にかかわる取り組みを支援する「カーボン・オフセット」の購入により二酸化炭素排出量の削減を図ります。
今回、文京区は友好都市である熊本県から「森林環境譲与税」を活用して、6月頃220万円のオフセット・クレジットを購入します。

文京区の新型コロナウイルスワクチン接種に関する緊急要望

4月30日に第1回目のコロナワクチン接種予約が行われました。
電話やインターネットが繋がりにくい状況になり、多く区民の皆さんからワクチン接種の予約や今後の接種に対する不安の声が議会に届きました。
このような状況を踏まえ、5月7日に「文京区の新型コロナウイルスワクチン接種に関する緊急要望」を区長あてに議長名で提出しました。結果、電話台数の増設・受付時間の延長・ インターネット予約の簡素化、予約受付代行サービスの実施などさまざまな改善がされました。
※文京区議会はコロナ対策についての要望書を区に対し8回提出しています。

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リンク

エビちゃんニュース 2021/6/11

こんにちは。エビちゃん(えびさわけいこ)応援隊です。
いつも、”えびさわけいこ”をご支援頂きありがとうございます。

5月下旬から文京区でも65歳以上の高齢者のワクチン接種が始まりました。
2回目の接種後に微熱など副反応がでている方が多いようです。

慌てずにかかりつけ医やコールセンター等に相談をしてください。
また、「基礎疾患のある方」・「高齢者施設に従事する方」などの
接種票の申し込みが6月1日からはじまりました。
該当の方でワクチン接種をご希望する方は速やかにお申込みをしてください。

本日は、ワクチン接種についての内容を中心に報告させていただきます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃(1) ワクチン接種について
┃ ・基礎疾患を有する方
┃ ・区内在住の高齢者施設等に従事している方
┃ ・60歳~64歳の方

┃(2)待機児童が1人になりました
┃(3)その他
┃ ・要望書を提出しました
┃ ・議長退任あいさつ(6/24)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(1)ワクチン接種について

・基礎疾患を有する方(60歳未満、12歳以上の方)
「接種券」のお申し込みがスタートしました。
基礎疾患を有する方のうち、ワクチンの接種を希望される方は、電子申請またはワクチン接種コールセンターへお電話いただき、接種券の発送をお申し込みください。

◆申し込み期間 6月1日(火曜日)から25日(金曜日)
◆接種券は6月中旬以降に順次発送します。

手続きの詳細については、以下のリンク先をご覧ください。

・区内在住の高齢者施設等に従事している方
「接種券」のお申し込みがスタートしました。
お申し込み期間・方法・接種券の発送時期等につきましては、「基礎疾患を有する方」と基本的には同様です。

手続きの詳細については、以下のリンク先をご覧ください。

・60歳~64歳の方
接種券を6月中旬以降に発送いたします。

下記の
・基礎疾患を有する方
・区内在住の高齢者施設等に従事している方
・60歳~64歳の方
の方々についての「接種予約」については決まり次第、区のホームページ等でご連絡します。

(2)保育園の待機児童が「1人」になりました。

待機児対策として長年にわたり保育園の新設をしてまいりました。
結果、区内の保育施設は122園となり定員数は2,361人になりましたが、
令和3年度の応募数1,736人と応募数が定員数ををはるかに下回ることになりました。

よって多くの園では3・4・5歳で欠員がでました。
しかし、1歳児で1名の待機児童が出てしまいました。
今後は、保育園の質の向上を図っていくことはもちろんですが、運営やあり方についても検討をしていかなくてはなりません。

(3)その他

・要望書を提出しました
区長に対し6月4日に「新型コロナワクチン接種について」緊急要書を再度提出しました。65歳以下の方々がスムーズにワクチン接種が出来るように万全な体制を整えるように要望をしました。
※区議会から区の要望書を出すのはこれで「9回目」となります。

・議長退任あいさつ(6/24)
6月24日の本会議(6月定例議会最終日)で議長を退任する予定です。午後2時30分ごろから退任のあいさつを致しますので、もしお時間がございましたら、本会議場に傍聴にお越しください。

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┃【お知らせ】
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【1】えびさわけいこ後援会『ひまわり会』は、”えびさわけいこ”の政治活動を支援する会です。
令和3年の会員の募集をしています。
すでの多くの方に入会いただき感謝しています。ありがとうございます。
「皆さまの声を区政に伝える」えびさわけいこを支援し一緒に活動をしていきましょう。

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